Amazon RDSのリードレプリカMulti-AZ利用が可能になりました
はじめに
AWSチームのすずきです。
Amazon RDS (MySQL, MariaDB)のリードレプリカ、Multi-AZ で利用可能となるアップデートがありました。
その設定を試す機会がありましたので、紹介させて頂きます。
手順
AWSコンソール
リードレプリカのMulti-AZ設定に対応した、「新しいコンソール」を利用します。
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リードレプリカ作成
事前に起動済みのRDSインスタンス(MariaDB/MySQL)を指定し、「リードレプリカの作成」を選択します。
新しいRDSコンソールでは、インスタンスの仕様として「マルチAZ配置」が指定出来るようになりました。
今回、東京リージョンのDR先としてオレゴンリージョンを利用する用途を想定し、 送信先リージョンとして「US West(Oregon)」を指定しましたが、同一リージョン(東京)に設置するリードレプリカをMulti-AZ配置することも可能です。
リードレプリカの確認
リードレプリカの作成が完了すると、 オレゴンリージョンのRDSインスタンスとして、リードレプリカが確認可能になります。
詳細情報として「マルチAZ」で設定されている事を確認できました。
リードレプリカのフェイルオーバ
リードレプリカのインスタンスの再起動時のオプション指定で、リードレプリカを フェイルオーバさせる事が可能です。
まとめ
高い目標を掲げたDRを必要とするシステムで、以下に該当するような場合、 今回リリースされたリードレプリカのMulti-AZ設定が有効かと思われます。
- リードレプリカインスタンスや、その設置AZ障害に伴うレプリケーションの中断がリスクとなる
- 大規模DBで、レプリケーションの初回同期の所要時間が長くなる恐れがある
- DRの復旧手順として、Multi-AZ設定を省略する事で、RTO(復旧目標時間)の短縮を図りたい
尚、Auroraもクロスリージョンでリードレプリカを利用する事が可能です。 DBエンジンとしてAuroraを利用できる可能性がある場合には、比較検討頂ければと思います。